アレルギー外来|温耳鼻咽喉科医院|合志市・菊陽町の耳鼻咽喉科

〒861-1112 熊本県合志市幾久富1909−547
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アレルギー外来

アレルギー外来|温耳鼻咽喉科医院|合志市・菊陽町の耳鼻咽喉科

アレルギー科について

アレルギー科は花粉症や気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどに代表されるアレルギー疾患を専門的にみる診療科です。人体には体の成分と違うものが体内に入ってくると、これを異物と捉えて取り除こうとする免疫機能があります。アレルギーはこの際に生じる免疫の過剰反応といえます。例えば、くしゃみは体内に入った異物を取り除くための行為ですが、免疫機能が過剰反応してしまうと、くしゃみが止まらなくなったり、くしゃみだけでなくかゆみも生じたりすることもあります。何をアレルギーに持つかは、遺伝的な要素から後天的な要素まで様々で、種類も無数にあります。
当院では赤ちゃんからご年配の方まで、アレルギーに関する症状やお悩みに関して幅広く診療いたします。お気軽にご相談ください。

アレルギー科でよくみられる症状

このような症状の方はお気軽にご相談ください。

気管支喘息

  • 発作的に激しく咳き込んだり息苦しくなったりする
  • 「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」といった音がのどから聞こえる
  • 胸に痛みを感じたり、急に動けなくなったりする

花粉症・鼻炎・結膜疾患

  • 鼻水やくしゃみ、体のかゆみ、鼻づまり、頭痛などがある
  • 目のかゆみや充血、涙が出る、目がゴロゴロする、目やにがでる

皮膚疾患

  • 皮膚に赤みと強いかゆみがあり、ミミズ腫れ、あるいは地図状に大きく広がっている
  • 顔、首、目の周りや髪の生え際、手足の関節部などにかゆみを伴う湿疹がある
  • かゆみを伴う湿疹が皮膚に繰り返し起こる
  • 全身にかゆみの強い赤みやブツブツがある。皮膚も厚くなり色が変わってきた
  • 皮膚の表面にかゆみを伴う水膨れがある

食物

  • ある特定の食物(牛乳、鶏卵、小麦、大豆、甲殻類、そば、ピーナッツ、魚類、果物、野菜など)を食べると、じんましん、湿疹、嘔吐,下痢、咳、ゼイゼイ(喘鳴)などの症状が起こることがある

アレルギーでお悩みの方を広く診察いたします。
花粉症や喘息でお悩みの方、何に対するアレルギーかわからずお困りの方などお気軽にご相談ください。

アレルギー科の対象となる主な疾患

気管支喘息

喘息は、咳や痰などの症状、ゼイゼイ、ヒューヒューという喘鳴(ぜいめい)、息苦しさ、呼吸困難を繰り返す呼吸器系の病気です。喘息が起きる原因は多岐にわたり、遺伝的な素因と環境要因が混在して発症します。アレルギー反応を起こす原因としては、ダニやハウスダスト、イヌ、ネコなどの動物のフケや毛など様々です。原因がわからない場合や気候の変化、タバコやアルコールによる刺激などでも生じることがあります。原因は複雑ですので専門医にご相談ください。
気管支喘息は気道狭窄が認められます。これは自然に、あるいは治療により、元の状態に戻りますが、治療せずに放置すると、繰り返し起きる炎症により、気道の構造が変化し(リモデリング)、元の状態に戻らなくなります。この状態になると、喘息症状がより起きやすくなりますので、適切な診断を受け、早めに治療を開始することが大切です。
喘息の治療は発作が起きた時に呼吸を楽にする治療と、発作が起きないように慢性気道炎症を改善する治療(長期管理といいます)に分けられます。気管支喘息の慢性炎症に対しては、吸入ステロイド薬が最も効果があり主軸の薬になります。吸入薬なので吸入器具を正しく操作する必要があります。気道狭窄に対しては気管支拡張薬などが用いられます。
咳が長く続く、ゼイゼイを繰り返す、運動時にゼイゼイして息切れが認められる場合は、喘息の可能性がありますのでご相談ください。

アトピー性皮膚炎

原因としては、皮膚のバリア機能の低下、アトピー素因(アレルギー体質)、心理的要因の3つが重なって起きると考えられています。目や耳の周り、首、ひじやひざのくぼみなどに、かゆみを伴う湿疹が繰り返し起こります。かき壊しが続くと発疹が拡大し、ひどくなります。花粉症や食物アレルギーとは異なり、アレルゲンがあるから発症するわけではなく、皮膚の弱い体質、皮膚のバリア機構が不十分な人に発症することが多い病気です。
治療は、バリアの機能を補うためのスキンケア、皮膚の炎症を抑えるためのステロイド外用薬やタクロリムス外用薬、かゆみを軽減させる抗ヒスタミン薬内服、かゆみを悪化させないため環境整備や対策が基本となります。とくに乾燥する秋から冬は、たっぷり保湿をするようにしましょう。また、ストレスや疲労をきっかけに悪化することが知られていますので、これらをため込まないように注意しましょう。

花粉症(アレルギー性鼻炎・結膜炎)

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどに苦しむ花粉症の方は年々増加しており、日本国民の25%以上が花粉症という統計もあります。
アレルギー性鼻炎・結膜炎は、スギ花粉などによって引き起こされる季節性アレルギー(花粉症)と、ダニやハウスダストなどによって引き起こされる通年性アレルギーに大別されますが、どちらも混在していることもしばしばあります。花粉症は、春はスギ、ヒノキ花粉、夏はイネ科、秋はブタクサなど、季節によってアレルゲンとなる花粉の種類が異なりますが、複数の花粉にアレルギーが認められる方も珍しくありません。
症状は季節性・通年性のいずれも、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、充血などです。治療としては、原因が特定できる場合は、可能な限り原因の回避と除去(こまめな掃除など)を行います。アレルギー性鼻炎の薬物療法は広く行われており、症状や重症度に応じて抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬などを用います。アレルギー性結膜炎では、アレルギー反応を抑える抗アレルギー点眼薬などによって、目のかゆみの症状を改善します。
このようなアレルギー性疾患は、正しい診断と治療で症状の改善が期待できます。つらい花粉症の症状にお悩みの場合、早めに受診されることをお勧めします。

※減感作療法(アレルゲン免疫療法)

減感作療法は、アレルゲンを低濃度から体内に取り込み、徐々に濃度を上げていき、慣れさせることで過敏さを取り除く治療法です。ハウスダストとスギ花粉症に対して有効な治療法として注目されています。皮下注射で行う方法が一般的ですが、舌下にアレルゲンをとどめて行う舌下免疫療法も行われています。

食物アレルギー

食物によって、湿疹やじんましん、嘔吐、下痢、咳などの症状が、免疫反応によって引き起こされる病気です。ときに血圧低下や意識障害、呼吸困難など生命を脅かす危険な状態に至ることもあります。三大アレルゲン(アレルギーの原因物質)として、鶏卵、牛乳、小麦が挙げられますが、ほかにも大豆、ソバ、甲殻類、魚卵、ナッツ、ゴマなどがあります。0歳で最も多く認められ、年齢の経過とともに軽快していく傾向があります。食物を食べて症状が出ても免疫が関与していない場合は、食物アレルギーではありません。食物アレルギーはIgE抗体(身体を守る機能を持つ抗体)と食物アレルゲンが反応して症状が現れます。
食物アレルギーは症状や重症度に個人差があり、原因となる食物アレルゲンも人によって異なります。食物アレルギーへの対応としては、アレルゲン診断を受け、最小限の除去を正確に行い、安全を確保しながら必要な栄養を摂取していくことが基本となります。

蕁麻疹(じんましん)

じんましんは皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。たいていかゆみを伴いますが、チクチクとした感じや焼けるような感じになることもあります。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。じんましんの治療は、まず原因や悪化因子を探して、それらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激を回避します。仕事や勉強などのストレスや不規則な生活を避けることも重要です。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。

アナフィラキシー

食物、薬物、蜂毒などによるアレルギー反応により、皮膚症状、腹痛、嘔吐、息苦しさなど複数の臓器に同時、あるいは急激に症状が出現することをアナフィラキシーと呼びます。血圧の低下、意識レベルの低下、脱力を来す場合をアナフィラキシーショックといいます。この場合、迅速に対応しないと生命に関わる危険な状態になることがありますので、アナフィラキシーが起こったら速やかに救急車で医療機関に行ってください。

舌下免疫療法

舌下免疫療法とは

アレルゲン免疫療法は、アレルゲン※1を低濃度から体内に取り込み、徐々に濃度を上げていき、慣れさせることで体質改善を目指す治療法です。薬物治療(対症療法)とは異なり、根本的にアレルギーを治療する方法として注目されています。従来から注射による皮下免疫療法が行われていましたが、アナフィラキシー※2などの副反応、頻回な通院、そして毎回注射の痛みも伴います。このような皮下免疫療法の負担を軽減した治療法が、舌の下に治療薬を投与する舌下免疫療法です。これにより、ご自宅での服薬で免疫療法が行えるようになりました。

舌下免疫療法は1980年代に海外で開始された治療法で、日本では2014年にスギ花粉症で初めて保険適用となり、翌年の2015年には、ダニを原因とする通年性アレルギー性鼻炎も保険適用となりました。このため現時点での日本における舌下免疫療法の適応は、スギ花粉またはダニが原因となるアレルギー性鼻炎と診断された方で、薬物療法でアレルギー性鼻炎の症状やQOL(生活の質)を十分にコントロールできない方、あるいは、アレルギー性鼻炎の臨床的寛解※3をご希望される方、となっています。
一方、重症喘息などを合併する方は受けられず、高血圧(ベータ遮断薬)を服用している方、治療開始時に妊娠している方も控えるべきとされています。

  • 1 アレルゲン:アレルギーを起こす物質
  • 2 アナフィラキシー:医薬品などに対する急性の過敏反応で、蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然のショック症状(蒼白、意識の混濁など)がみられる病態
  • 3 臨床的寛解:炎症によって引き起こされる疾患の症状や徴候がまったくないこと

アレルギー性鼻炎の症状と治療

アレルギー性鼻炎は、スギ花粉などによって引き起こされる季節性アレルギー(花粉症)と、ダニやハウスダストなどによって引き起こされる通年性アレルギーに大別されますが、どちらも混在していることもしばしばあります。症状は季節性・通年性のいずれも、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、充血などです。一般的な治療としては、原因が特定できる場合は、可能な限り原因の回避と除去(こまめな掃除など)を行います。アレルギー性鼻炎の薬物療法は広く行われており、症状や重症度に応じて抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬などを用います。

根本的な観点からアレルギーを治療する舌下免疫療法は、スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎ともに5歳以上から治療対象となります。通年性のダニアレルギー性鼻炎は、一年を通して治療できますが、スギ花粉症の場合、スギ花粉が飛散する時期は治療できず、飛散が終わる6月以降から治療を開始できます。
舌下免疫療法は、治療期間は3~5年と長期にわたりますが、ご自宅で服用できるため継続しやすいといったメリットがあります。長期的に正しく治療することで、症状を完全に抑えたり、症状を緩和しアレルギー治療薬を減らせたりする効果が期待できます。

アレルギー性鼻炎の患者さんの25%程度に喘息の合併があり、気管支喘息の患者さんの約70%にアレルギー性鼻炎が合併するといわれています。アレルギー性鼻炎の症状が悪化すると喘息もひどくなるケースが多く、アレルギー性鼻炎と喘息を合わせて治療することが重要です。また、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患も合併しやすくなるといわれています。

アレルギー性鼻炎の診断

スギ花粉症の診断

毎年、スギ花粉の飛散期に、くしゃみ、鼻のかゆみ、鼻水、鼻づまり鼻症状が認められ、時として目のかゆみなどを伴う場合、スギ花粉症が疑われます。これらの所見に皮膚テストあるいは特異的IgE検査の結果を組み合わせて診断します。さらに鼻汁好酸球検査が陽性であれば診断の精度が高まります。

ダニアレルギー性鼻炎の診断

通年性のくしゃみ、鼻のかゆみ、鼻水、鼻づまりの典型的な鼻症状が認められ、目のかゆみなどの眼症状、咳、喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難などの喘息症状などを伴う場合、ダニアレルギー性の可能性が考えられます。これらの所見に皮膚テストあるいは特異的 IgE検査の結果を組み合わせて診断します。

舌下免疫療法の実際

治療は3~5年継続する必要があります。長期間かけて体をアレルゲンに慣らし、免疫力を高め体質を改善する治療とお考えください。
スギ花粉症では、治療を開始してはじめて迎えるスギ花粉飛散のシーズンから、ダニアレルギー性鼻炎では、治療を開始して数カ月後から効果が期待できます。年単位の治療継続で最大の効果が得られると考えられています。
※ただし、すべての患者さんに同様の効果が期待できるわけではないことをご了承ください。

服用について

1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、増量期を経て、決められた一定量を数年間継続していただきます。初日の服用は、当院で医師の監督のもと行い、2日目からはご自宅で服用いただきます。基本的に、1カ月に1回受診いただき、副作用や治療効果などを確認させていただきます。

服用例

治療薬を舌の下に置き、薬ごとに定められた時間を経過した後に飲み込みます。
その後5分間は、うがい、飲食を控えます。また、運動や入浴は2時間程度避けるようにします。

治療開始の時期

スギ花粉症の場合、スギ花粉の飛散時期はアレルゲンに対する体の反応性が過敏になっているため、新たに治療をはじめることはできません。一方、ダニアレルギー性鼻炎の場合は、時期に関わらず治療をはじめることができます。
スギ花粉とダニの両方に対してアレルギーがある方は、治療は並行して可能ですが、同時に開始することはできません。まず、どちらかを開始して、症状が安定してからもう一方の治療を開始します。いずれの場合におきましても、適切な開始時期を提案させていただきます。

治療対象年齢

スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎の治療対象年齢は、いずれも5歳以上です。

期待できる効果

長期にわたりアレルギー性鼻炎の症状を抑える効果が期待できます。症状が完全に抑えられない場合でも、症状を緩和し、アレルギー治療薬の減量が期待できます。

  • くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善
  • 涙目、目のかゆみの改善
  • アレルギー治療薬の減量
  • QOL(生活の質)の改善

主な副作用

舌下免疫療法では重篤な副作用が発生することは稀とされており、軽微な症状としては、次のようなものが報告されています。ほとんどが一時的なものですが、もしこのような症状が出現し、治まらない場合はすぐに受診してください。

  • 口の中の浮腫、腫れ、かゆみ、不快感、異常感
  • 唇の腫れ
  • 喉(のど)の刺激感、不快感
  • 耳のかゆみ

留意事項

  • 重症喘息、重い心臓疾患で服薬中の方、妊娠中や妊娠予定されている方は治療できません。また、高血圧症でベータ遮断薬を内服されている方は薬の変更が必要です。
  • 体質そのものの改善にはある程度時間が必要です。根気強く治療を続ける必要があります。
  • 舌下免疫療法を開始して、すぐにほかの薬物療法が不要になるわけではありません。他の治療も合わせて行われます。

ドロップスクリーン

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アレルゲン41項目