口の中の病気
口の中の病気
口内炎は口の粘膜や舌に白い斑点ができることで、沁みて痛みを起こす病気です。
治療はステロイド(副腎皮質ホルモン)入りの塗り薬を塗ったり、繰り返す方にはビタミン剤や漢方薬が有効なこともあります。
口内炎はどなたにも起こるよくある病気ですが、入れ歯が合ってなくて擦れて口内炎ができたり、口内炎のように見えて舌のがんなど怖い病気であることもあります。ずっと同じ場所に口内炎がある(1ヶ月以上は要注意)、首にしこりが出来てきた等という場合はお早めにご相談ください。
口腔乾燥症とは、唾液分泌の低下によって口内が異常に乾いた状態のことで、“ドライマウス”とも呼ばれます。広い意味での口腔乾燥症は、唾液分泌の低下だけでなく、口が乾いていると自覚する症状のすべてを指します。軽度では主に口の中のネバネバ感やヒリヒリ感が生じ、虫歯ができ、歯垢を増加させ、口臭をもたらします。重度になると、唾液分泌量が低下して口腔内の乾燥が進行し、強い口臭、舌表面のひび割れ、痛みによる摂食障害、会話しづらいなどの障害も現れてきます。場合によっては、不眠をきたすこともあります。
口腔乾燥症の原因としては、薬の副作用、糖尿病、シェーグレン症候群(口と目が乾燥する自己免疫疾患)、年齢的な唾液の分泌量低下、ストレス性、口呼吸などがあります。
治療は、生活指導や対症療法が中心となります。積極的に水分を補給するのも効果的です。
口やのどに違和感・異物感、つかえ感がある場合、口腔、咽頭や喉頭、食道に何らかの炎症が起こっていたり、腫瘍などができている可能性もあります。また、飲み込みや発声に異常がなく、のどには明らかな疾患がみられないのにも関わらず違和感が生じている場合、胃酸の逆流などが原因である可能性もあります。原因がよくわからない、口やのどの違和感・異物感を覚えるようであれば、一度きちんと原因を調べることをお勧めします。
舌や口の中にがんができる病気です。口や舌の痛みやのどの痛みが徐々に悪化し、首のリンパ節に転移すると首の腫れ、痛みが生じます。原因として酒やたばこが挙げられます。また、舌がんが特にそうですが、歯や義歯が舌にあたり続けその慢性的な刺激が要因のケースもあります。さらに口腔内不衛生も要因の1つだと考えられています。
発見されたら早めの治療が必要です。入院の上、手術、放射線、抗がん剤等の治療が必要に応じ組み合わせて行われます。その際は近隣の連携病院をご紹介いたします。
長引く舌や口内の痛み、首の腫れ、痛みは放置せず早めの受診をお勧めします。